フライングがフライングであるために

役者/インプロバイザーであるフライングヒューマノイドナッツの掃き溜め。役者の仕事は言葉にする事と言われたのでとりあえず始めてみたり。

中学一年生

ある時、中学一年生の頃にいつの間にか好きになっていたMちゃん(名前がごっつ珍しかった)との会話の中で「死ぬわけじゃないんだから」的なニュアンスに対して「それ嫌い」と一蹴されて、それ以来あまり積極的に使わなくなった。

なんで嫌いかとかそういう事は一々考えずに、「この人が嫌いなら使わない!」と自分に戒めたモノが暫く残っていた。

しかし、ここ最近「死ぬ事以外かすり傷」という言葉を耳にするようになった。

調べれば2018年に出版された本のタイトルだとか(違ったらごめん)

「死ぬ」という絶対ENDでは無いならとりあえず大丈夫だぁ(志村けん風)

的なニュアンスなのだろう。Mちゃんに嫌いと言われた一言も岡本はそんなニュアンスを含めていた。

 

インプロを始めてからワークショップ内でクラウンを学んだりする事で少なくとも舞台上では死ぬことすら安全に行える事を学んだ。

しかし、現実は違うかすり傷ですら傷だ。傷は目に見えるだけではなく、心に残る。

仕事を始めてから、というより大人になってから傷を作ることが多くなって、ダメになる事が一気に増えた。

死ぬ事だけが絶望では無い。

こんな事を書きながら特に人を傷つける事が多かった人生だからよく考えて生きたい。